もがみ地域理解プログラム ジモト大学取材レポート vol.5

 学校では学べなかった卒業前に学んでおきたい ヒト・モノ・コト を、地域の大人と一緒に学ぶ講座「もがみ地域理解プログラムSHINJO・MOGAMI ジモト大学」のレポート第5弾です。今回は、ジモト大学の運営事務局を担当している一般社団法人とらいあが提供するプログラム「まちの図書館を舞台にイベントプロデュース」の様子をレポートいたします。

 例年、11月の第1土日に開催されている「図書館まつり」は、子どもから大人まで楽しめる内容が盛りだくさんです。新庄市立図書館を指定管理者として運営しているのが一般社団法人とらいあの皆さんなのですが、図書館にはそれ以外にもたくさんのボランティアスタッフが集まり活動していることを皆さんご存知でしたか?図書館はいわば活動の拠点・知と情報の拠点・人づくりの拠点でもあるのです。親しみやすい図書館であり、読書推進をすすめる中心施設、まちづくりに資する人材を育てていくための社会教育の柱など、多様なニーズに対応できるよう、市民協働で老若男女が知恵を出し合える環境を構築するため、日々トライしつづけています。実は、「とらいあ」の名は、いつの時もトライする(Try)の意味と、図書館―市民―地域の3方が幸せになれるような「高め合いのトライアングル(Triangle)」のイメージに由来するのだとか。こうした場所で、高校生たちがジモト=地域に何を求め、何を感じるのかを見守る一日となりました。

 親子体験のハンドメイドブースでは、「消しゴムハンコ作り」や「折り紙名人」、「かやの実細工」のブースが並びます。

 本好きさんのライブラリーカフェでは、高校生と大学生がスタッフとして力を合わせました。こちらは大人のボランティアスタッフがほっと一息の場面。2Fテラスからは中庭の紅葉が鮮やかで、本を片手に~、あるいはおススメの本の話題でちょっと盛り上がるような、そんな穏やかで有意義な時間を過ごすことができる空間となりました。

 図書館まつりの中でも目玉なのが、ジモト大学参加の高校生と山形大学学生による、図書館からまちづくりを目指す来年の図書館まつりに向けたディスカッションです。とらいあ副理事長の大場さんから、「大人も大学生や高校生からたくさんのことを学びたいと思っている。年齢や立場を越えた対話の機会が持てることを心から嬉しいと思う。ジモト大学は、学校の勉強では誰も教えてくれなかった地域の仕組みや課題を学ぶ場であり、『地域は皆さんの原点・ルーツ』だということを感じてもらう場だと考えている。」というジモト大学に寄せる想いとメッセージが送られました。

 新庄市の人口推移・利用者数・貸出冊数など、数字を見ながら現状把握を行いました。4つのグループに分かれ、図書館についての良い点課題となる点、それぞれの意見を個々に書き出していきます。地元の大人も大学生と高校生に交じって、課題や地域ニーズの把握を行いながら、「図書館まつり」のアイディアを練り、来年の企画を考えていきます。

「どうしたら多くの人に利用される図書館になれる?」

「小学校・中学校・高校、それぞれに図書委員会ってあるよね、学校の中だけじゃなく図書館まつりと一緒にできる取り組みは無いかな?」

「ターゲットを絞り切れていない気がするけど・・・、でも、子どもからお年寄りまで幅広い年代に利用してももらいたいし・・・」

「もっと広く周知させないと意味がないんじゃないかな、せっかく面白いことやってるのに!」

「図書館に賑わいを求める?それとも静かでくつろげる環境を求めてる?」

「図書館で何をする?勉強?調べもの?読書?・・・情報収集?使い方によって図書館の良さってそれぞれ変わってくるよね?」

「図書館でわざわざイベントしなきゃいけないのかな?面白い本を置けば読もうと思ってこないかな・・・」

「誰かにやってほしいじゃなく、自分ならどうしたいか、何ができるかで考えないといけないと思う。」

「ねぇ、何で読書なの?電子書籍じゃダメ??それって読書に入らないの?本で得る知識とネットで得る情報の違いって何?誰か『なるほど!』っていう答えを教えてほしい!」

議論は白熱します。でも、参加者みんながとても楽しそうですね。知らなかったことを知った時の発見は誰にとってもいくつになっても新鮮なもので、いつの時もそれは交流の中から生まれてくるのではないでしょうか?

また、悩みながらも声に出すことで、考えは意見になり、周囲に聞いてもらうことで、目指すべき目標になるのかもしれませんね。

 2時間にわたるディスカッションを終え、参加者全員が当事者として考えるきっかけとなったこのプログラムは、実に学び多い時間だったのではないでしょうか。来年の図書館まつりに向け、もうすでにスタートが切られたと言っても過言ではないでしょう。これからの動きに期待をしつつ、新庄市立図書館のこれからを見守りたいと思った一日でした。

 もがにてぃフェイスブックページでも当日の写真を公開していますので、どうぞご覧ください。

11月5日(日)とらいあプログラム編

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